忌録 document xに関するメモ 1(みさき)
初めて読んだ時は怖くてすぐkindleから消してはまた気になってDLしてまた消して…してたんですが、いいかげん慣れてきたので読み返しがてらメモしつつ、どういうことなのかちょっとでも考えられたらいいなあという文章です。
気になる点
本文前の「おことわり」の記載
本書は、著者が二〇〇六年から二〇一二年までの間に収集した四つの事件の記録資料を、権利者の許可を得て公開するものです。
収集年月日をわざわざ明記してるのはなんか意味あんのかな。
みさき
全部で大きく分けて9つの資料群から構成されてますが、資料内に嘘ということがわかる記載があったりして、語り手/書き手がどこまで本当のことを書いてるのか不明です。
1.鎮魂歌
よくわからんのでパス
2.事件
美咲失踪事件を紹介する記事のような内容。吉野夫妻の証言を基にしているため、失踪事件が起こったとして書かれている。最後に"翌年以降も"とあるので少なくとも事件が起こった1992の2年後あたりに書かれたか。
3.取材
失踪事件が起こったとされる御願塚古墳周囲の実地取材をしたネット記事かブログのようなもの?(横書きなので)。第三者による誘拐は難しそうな印象。
4.霊媒
川上喜代子について。「事件」のライターと同じ人が書いた?
5.交霊
交霊会当日についての語り。語り手の名前は不明(フクの代理)。語り手は美咲は美幸に殺されたのではと主張(川上も同意見だという)。美幸はあれっきりまともに話せないと言っているが、「事件」を読む限り美幸は取材にも応えているので整合つかんぽい?最後に「亡うなったひと」とあるから川上の死後かと思いきや、最後らへんの記述を見るに川上が生きている頃にされたインタビューっぽい?亡うなったひとは誰を指すのか?
6.談話1
川上が村で死んだ話。語り手は不明、川上の近所の人?駐在が最初に川上の死体を発見しているのに、終盤で警察は井戸の中に誰もおらんとか言ってる。井戸の中に川上がいたのが村ぐるみの嘘?また松野の武さんが見たという火の玉は嘘というのが後の「資料」の新聞記事でわかる。最後にもう関わるなって言ってるのが、もうこれ以上調べてくれるなってことかも?
7.談話2
語り手は不明。ええ魂とわりい魂があって、わりいのを柱にする話。村には人柱を作る仕事(役割)がある?
8.談話3
妙子さんの夢遊病の話。祝詞とお父さんの布団の周りぐるぐるがちょっと気になる。失踪事件とこの談話3の関係性が不明。
9.資料
- カコイサマについて書かれた本の抜粋
- フクから美幸に宛てた手紙…読みにくいけどちゃんと読んだ方がいいのかも
- 告の紙
- 川上宅全焼の新聞切り抜き…川上宅に放火したのは松野武と書かれている。?月13日夜
- ひらがないっぱい
登場人物と居住地(出てきた順)
- 吉野家…兵庫県
- 川上喜代子…広島県三次市大田幸町
- 「交霊」の語り手、フク…広島県のどこか
- 「談話1」の語り手、駐在さん、吉田さん…おそらく川上喜代子宅からそう遠くない村、三次市ではない
- 三次の春子さん…三次市
- 美恵子姉さん…不明
- 下野の三郎さんの家に嫁いだ美代子さん…広島県下野町?こんなきち×い村に〜ってあるから語り手と同じ村かも?(下野が土地の名前なのか苗字なのか)
- 美代子さんの兄、牛窓の徹さん…岡山県瀬戸内市牛窓町?
- 警察の人…不明 村の外の人っぽい
- 松野の武さん…川上宅の近所
- 「談話2」の語り手…不明、方言は他の人たち(広島)に似てる?
- 「談話3」の語り手、妙子さんと妙子父…不明、方言は他の人たち(広島)に似てる?
整理
信頼できそうな事実
- 美咲ちゃんの失踪(ほんとうに神隠しなのか、誘拐など他人による事件なのか、夫婦もしくは美幸さんによる殺人事件なのかは不明)
- 川上喜代子の失踪(談話1の語りは信憑性低い、村の人たちが手にかけて隠蔽?)、川上宅の全焼
個人的にこうかなと思ってるのは、談話1の語り手である村の人(たち)が何かを隠蔽するために嘘をついている線。ホラーに見せかけた人間による殺人事件と隠蔽なのかな〜と思いました。人柱の件とか妙子さんの件とかをどう結びつけたらいいのかわからんけど。
予測だと他の3つもおなじような構造(ホラーに見せかけた人間怖い話)になってるはずだけども、自信がないのでまたそれぞれ読み返そうと思います。その後禁祀とも併せて見直すかなー。一旦はここまで。