忌録 document xに関するメモ 1(みさき)
初めて読んだ時は怖くてすぐkindleから消してはまた気になってDLしてまた消して…してたんですが、いいかげん慣れてきたので読み返しがてらメモしつつ、どういうことなのかちょっとでも考えられたらいいなあという文章です。
気になる点
本文前の「おことわり」の記載
本書は、著者が二〇〇六年から二〇一二年までの間に収集した四つの事件の記録資料を、権利者の許可を得て公開するものです。
収集年月日をわざわざ明記してるのはなんか意味あんのかな。
みさき
全部で大きく分けて9つの資料群から構成されてますが、資料内に嘘ということがわかる記載があったりして、語り手/書き手がどこまで本当のことを書いてるのか不明です。
1.鎮魂歌
よくわからんのでパス
2.事件
美咲失踪事件を紹介する記事のような内容。吉野夫妻の証言を基にしているため、失踪事件が起こったとして書かれている。最後に"翌年以降も"とあるので少なくとも事件が起こった1992の2年後あたりに書かれたか。
3.取材
失踪事件が起こったとされる御願塚古墳周囲の実地取材をしたネット記事かブログのようなもの?(横書きなので)。第三者による誘拐は難しそうな印象。
4.霊媒
川上喜代子について。「事件」のライターと同じ人が書いた?
5.交霊
交霊会当日についての語り。語り手の名前は不明(フクの代理)。語り手は美咲は美幸に殺されたのではと主張(川上も同意見だという)。美幸はあれっきりまともに話せないと言っているが、「事件」を読む限り美幸は取材にも応えているので整合つかんぽい?最後に「亡うなったひと」とあるから川上の死後かと思いきや、最後らへんの記述を見るに川上が生きている頃にされたインタビューっぽい?亡うなったひとは誰を指すのか?
6.談話1
川上が村で死んだ話。語り手は不明、川上の近所の人?駐在が最初に川上の死体を発見しているのに、終盤で警察は井戸の中に誰もおらんとか言ってる。井戸の中に川上がいたのが村ぐるみの嘘?また松野の武さんが見たという火の玉は嘘というのが後の「資料」の新聞記事でわかる。最後にもう関わるなって言ってるのが、もうこれ以上調べてくれるなってことかも?
7.談話2
語り手は不明。ええ魂とわりい魂があって、わりいのを柱にする話。村には人柱を作る仕事(役割)がある?
8.談話3
妙子さんの夢遊病の話。祝詞とお父さんの布団の周りぐるぐるがちょっと気になる。失踪事件とこの談話3の関係性が不明。
9.資料
- カコイサマについて書かれた本の抜粋
- フクから美幸に宛てた手紙…読みにくいけどちゃんと読んだ方がいいのかも
- 告の紙
- 川上宅全焼の新聞切り抜き…川上宅に放火したのは松野武と書かれている。?月13日夜
- ひらがないっぱい
登場人物と居住地(出てきた順)
- 吉野家…兵庫県
- 川上喜代子…広島県三次市大田幸町
- 「交霊」の語り手、フク…広島県のどこか
- 「談話1」の語り手、駐在さん、吉田さん…おそらく川上喜代子宅からそう遠くない村、三次市ではない
- 三次の春子さん…三次市
- 美恵子姉さん…不明
- 下野の三郎さんの家に嫁いだ美代子さん…広島県下野町?こんなきち×い村に〜ってあるから語り手と同じ村かも?(下野が土地の名前なのか苗字なのか)
- 美代子さんの兄、牛窓の徹さん…岡山県瀬戸内市牛窓町?
- 警察の人…不明 村の外の人っぽい
- 松野の武さん…川上宅の近所
- 「談話2」の語り手…不明、方言は他の人たち(広島)に似てる?
- 「談話3」の語り手、妙子さんと妙子父…不明、方言は他の人たち(広島)に似てる?
整理
信頼できそうな事実
- 美咲ちゃんの失踪(ほんとうに神隠しなのか、誘拐など他人による事件なのか、夫婦もしくは美幸さんによる殺人事件なのかは不明)
- 川上喜代子の失踪(談話1の語りは信憑性低い、村の人たちが手にかけて隠蔽?)、川上宅の全焼
個人的にこうかなと思ってるのは、談話1の語り手である村の人(たち)が何かを隠蔽するために嘘をついている線。ホラーに見せかけた人間による殺人事件と隠蔽なのかな〜と思いました。人柱の件とか妙子さんの件とかをどう結びつけたらいいのかわからんけど。
予測だと他の3つもおなじような構造(ホラーに見せかけた人間怖い話)になってるはずだけども、自信がないのでまたそれぞれ読み返そうと思います。その後禁祀とも併せて見直すかなー。一旦はここまで。
近畿地方のメモ3
昨日書いたメモ2のあたりをちゃんと整理するようなメモがこのメモ3です。「まっしろさん」と「ましろさま」は分けて考えたほうがいいのかなという話。でも結局よくわからん。
まっしろさん
- 元々あった山の怪異、廃神社との関係から山の神様的なやつだろう
- 1984年から存在を確認できるので、もしダム建設が昭和50年代(1975〜1984年)だとすると、ダム建設が要因で神社の存続が難しくなり廃墟化したか。こしいれせよの被害がそれ以前に行方不明事件とかの形で出てきてなかったとしたら、誰かが女の子のお人形をお嫁さんとして納めてて、こしいれせよはそれで満足してた。それがなくなっちゃったからかきもあるよおじさんになっちゃったのかな?
- インターネットが下手(かわいい)
- 8歳の奈良Aちゃんをお嫁さんにする(かわいくない)
ましろさま
- 短編浮気と学校の怪談に出てくる(学校の怪談ではましろさん)
- バンザイジャンプで呼び出すとお告げをくれるって噂、噂があった学校=学校の怪談の学校=幽霊マンションに住んでた子が通う校区の学校?
- 浮気の彼氏はほんとに呼んでしまう、ましろさまはSNSができる(インターネットが上手!)、彼氏の反応的にめちゃくちゃ怖そうな存在、彼氏は人形とか代用品を渡して(複数回?)誤魔化してた
- 学校の怪談…ましろさん(見たら死ぬというおそろしいゆうれいの噂)、あきおくん・あきとくん・ジャンプ女が気になりポイント
ほんとは章ごとにちゃんと分類したほうがいいと思うけどめんどいので省きます(気が向いたらやる)。
元々のまっしろさんは廃神社のかきおじにお嫁さんを連れてく男を模したような遊びだったのが、怪談だと見たら死ぬというものに変わってしまってます。変わってしまったのか元から別物なのかはわかりませんが、とにかく山の廃神社に関わるなんか歴史がありそうな方の「まっしろさん(かき)」と、バンザイジャンプで呼び出す何となく新そうなかんじの「ましろさん」のふたつがあるようなかんじがしてきます。
ここで気になるのが心理学のAくんの話(テープ起こし2)。
お祓いのお坊さん曰く、ジャンプ女がもっと厄介なものを呼び寄せてしまった。それが首グラグラの男の子で、Aさんのペットの命をどんどん奪っていく(段々大きな生き物になっていく)。最初は遠くから見てるだけだったのが、ある時走ってきてドアドンしてきた。ここの部分、だんだんAさんが取られる生き物がデカくなるのがホラーとして怖いってのもあるけど(次は子供じゃんこわ…みたいな)、ペットの命をちょっとずつ自分のものにして男の子がどんどん力をつけてるようにも見える気がします。
まっしろさん(かきおじ)は詳細はともかくお嫁さんをもらうのが目的なので、ペットの命をちょっとずつ奪ってくことはしそうにないと思えます(ペットのミケを渡してた描写があったけど、あれはあれで終わり?っぽいので繰り返しはないのかなーと)。
そうなるとAさんの話の男の子もましろさん(浮気の話に出てくるのと同じ)で、Aさんは自分の子供や妻、最終的に自分の命が取られたら一家行方不明事件もしくは無理心中事件になっちゃうかもなのかなと(ましろさんの浮気の彼氏彼女はどうなったんだろう)。
ほんでもって首グラグラボーイ=ましろさんとして、グラグラボーイはジャンプ女の息子だと思ってるんですが、そうなると怪談のあきおくん・あきとくんも同一存在を指していることになるんでしょうか。なんで別モンになって怪談に収録(?)されてるのは謎ですが……。怪談のましろさんがよくわからんけどおそろしいとフワフワなのに対し、あきおくん・あきとくん・ジャンプ女は食べられたり行方不明になってしまうと結末がわかっているのも謎。
まとめると
よくわからんからまとまらないけど、とにかくまっしろさん(山のかきおじ)とましろさま(男の子)は別物だろう。
ましろさま(男の子)とあきおくん・あきとくんはどう捉えたらいいんだろうな〜。同じものだとしたら、ましろさまには最終的に食べられて(一家丸ごと?)行方不明になってしまうのかな。
まだよくわからんこととか
- 読者からの手紙2は誰が出したか…あのヲンナが産んだってあるので、あのヲンナ=ジャンプ女ではなさそう? おヤマ、あんなもの神なんてとかも書いてるので、かきおじでもない。西からひびくおとが〜のあたり、西に山があってそっちからの声がうるさい?なら山の東に住んでる人?
- 読者からの手紙3はジャンプ女から(自殺前に書いた?キレてる特定の相手がいるのか)
- 男の子が自殺して心理学Aさんのもとに出た怪異になるまでの、はっきりした経緯
- Aさんのもとに出た怪異と、学校の怪談のましろさま、あきおくん・あきとくんの関係
- 厄介なものを呼び寄せたってあるけど、厄介なものが男の子の姿をしている理由、男の子を生贄にして厄介なものを召喚しちゃったってこと? ほんとは男の子を生き返らすかなんかしたかったけどミスった?
- でもジャンプ女は男の子のことを自分のかわいい子?と思ってお友達をたくさん作ろうとしている(友達が欲しい=命を奪ってもっと力をつけたい?)
- 雑誌編集部?記者のKさん(態度が失礼そう)、月刊○○○○編集長が辞めた理由
- チャクラがどうこうってヨガ系?そっち系のスピリチュアルの人がどういう儀式(?)でどんなものを呼び寄せるモンなのか全然わからん
位置関係をもう一度整理
山の西側
- トンネル・廃墟・ダム
- 山へ誘うモノ(かきおじ)…山におびき寄せる、婚活
山の東側
- 幽霊マンション(5号棟が廃神社に一番近い)、廃墟(お化け屋敷、お札屋敷)、不審者情報(かきおじ)
- 赤いコートのジャンプ女…近づいてくる、見つけられたがる、お友達?(これが首グラグラのあきらくん、ましろさま?)
まだまだ全然ちゃんとわかってないけど、読み返したらわかるようになるかな〜。また気が向いたら整理しよ。次の更新どうなるんだろ!
近畿地方のメモ2
読み返してて見落としてたことに気づいたんですが、「インタビューのテープ起こし2」で心理学のAくんについてるやつって、ジャンプ女が呼び出したものなんですね。
てっきりその女は憑いていない、だから男の子が憑いてる、かと早合点してました。お寺の人が
ただ、恐らくその女がもっと厄介なものを呼び寄せてしまった。
って書いてましたね。めっちゃ勘違いしてた。
じゃあさ〜〜〜もうあれじゃん!
私はインターネットが下手くそなかきおじを応援したいな……。
近畿地方のメモ(時系列とか)
追記(20230401 2150) 読み落とし(勘違い)に気がついてそういうこと〜!?てなったよ 追記前の内容はそこらへん考慮できてません ※あんまり直接的には書いてないです
↓以下追記前の内容
目次
- 前書き
- ざっくり時系列
- メモ
いい加減なまとめです
記事などの発表年月とその記事内で実際に起こったことの発表年月にずれがあるものについては、正しく表記しきれてません 抜け漏れもめっちゃあると思います
メモはほんとに個人用のメモ
ざっくり時系列
50年代半ば(昭和?だとしたら1975〜1984)ダムが建設される
1984 奈良8歳のAちゃん行方不明、2ヶ月後に親族のMさん自殺(ダムで勤務)
1987 幽霊マンションが建設される、まっしろさんの遊び
1989 奈良Aちゃん目撃情報、「お嫁さんになったの」
1992 ホワイトマン、ダムを挟んだ向こうの山
2002 林間学校集団ヒステリー、かきがあるよ
2003 学校の怖い話、ましろさん、あきおくん
2004 鳥取の大学生、幽霊マンションと幽霊屋敷(お札屋敷)とダムに行く、「またきてくださいねぇ」
2005 バイカーブログ、ダムの後に廃神社
2007 学校の怖い話、ジャンプ女、あきとくん
2008 謎のシールの記事、2003年には謎のシール女verがあったことがわかる、見つけてくださって〜のチェーンメール(2004〜2006?)は了
2009 ジャンプ女、子供のいる家だけ
2010 53枚目の心霊写真、ダムきっかけ
2011 お札屋敷凸スレ、「ありがとうございました」、謎のシールと同じ絵?(了ver)
2012 心理学を学ぶAくんの卒論、ジャンプ女
2014 幽霊マンション、待っている母、5号棟、柿、味がしない
2015 ジャンプ女、賃貸物件、見つけてくださって〜
2016 ダム湖で母子死亡、父親「山へ行く」
2017 エロ動画転載サイトこしいれ
2018 彼氏がまっしろさまやって彼女の髪切る
2018〜2021 山に誘う不審者情報
2019 教えてドクター、見つけてくださって〜
2020 心スポ凸配信、トンネル、「山へ行きませんか」
メモ
- 最初は1950年代にダム建設って思ってたけど西暦って書いてなかったし、昭和だとしたらダム建設から怪異発生までの空白がなくなるので昭和50年代にできたとみるのがよさそう
- てなるとダムがトリガーでましろさまの怪異発生? ましろさまに関係してそうな神社の様子がわかる最古は(見落としがなければ)バイカーの2005、それ以前の様子は不明
- ましろさまがこしいれせよしてた…1984〜現在まで
- ましろさまのとこに女の子連れてく男の発生…1984〜現在
- お札屋敷が廃墟になる…2001ごろ(凸スレおばあさんより)、つまりあきらくんの自殺がこのころ
- ↑母(ジャンプ女?)は子の自殺する前から電波系?、マスコミうろうろ(電波手紙のきっかけ?)、その後自殺
- あきおくん、あきとくん、あきらくん(一緒くたにしていいかはわからん、ジャンプ女の息子?)…2003年にはすでに学校の怪談として定着済み(→自殺後結構すぐ怪異になっちゃった?)
- 謎のシールの初出…2003
- ジャンプ女初出…2007
- ↑見つけてくださって〜の文言初出…2004〜2006年あたりの関西の女子校、チェーンメール(あきらママ自殺→ジャンプ女になったのがこれより前)
謎のシールのこと
- 2008年の雑誌で取り上げたのは女ver、Fさんの話より言及がない限りは雑誌内でのシールは全部女verでいいのかな
- 女verはセールスレディの行動的にましろさまが山に呼ぶ効果があるぽい?(女侍らせてるような図だし)
- 了ver女子校の「見つけてくださって〜」は文言からジャンプ女で、関西軍曹のスレにいた怪しいやつの「ありがとうございました」&そもそも場所がお札屋敷ということもあってジャンプ女が作って広めようとしてるやつかな
- 小沢くんが大学の同級生から聞いた話のシールが女と了謎どっちなのか謎。背筋さんが小沢くんと知り合ったのが4年前で当時小沢くんは大学2年(20歳前後のはず)、投稿日が2023/3/10なので4年前は2018〜2019年、Eくんがビジネスサークルに入ったのもこの年、頃には女or了のシールをいろんなとこに貼りまくる?謎団体がいるということに
- 全国に貼られたシールの女か了かの分布や割合が気になる
女ver
全国各地にある、ビル(2階に貼られる)、埼玉一家行方不明事件(大量に書いてた)、保険セールスレディ(「●●●●●に行ってくる」からのダム飛び降り)
了ver
Fさん関西の女子校チェーンメール「見つけてくださって〜」、関西軍曹(?)がスレに貼った
ましろさまのこと
- ましろさま自体は廃神社から出れない?、ある時からインターネットもできるようになる(!)、インターネットが上手じゃない
- と思ってたけど、『浮気』見たらエエ〜?てなっちゃった
- まっしろさんの遊び…まっしろさん役の男の子が女の子つかまえる、女の子は身代わりを差し出す(ここにましろさま本人はいない…はず…たぶん…?)
- 浮気で彼氏がやったましろさま…バンザイジャンプでお告げくれるという噂、なにかしらが彼女を差し出せと迫ってくる、人形に髪つけて身代わりにして渡す、このとき彼氏のとこに来たのは誰?
- 今まではましろさまに影響されて山に行こうって誘う人間の男はいたけど、そいつんちに身代わり要求するくらいの行動する奴はいなかった気がする
- しかもごめんなさいごめんなさいて彼氏めっちゃ謝ってたから、めちゃくちゃ怖い?やつが来てる? あといいねしてるSNS誰が運用してるんだ ましろさま??SNSできなさそう
- ジャンプ女のジャンプはましろさま呼び出しのジャンプだったことがわかる
- 浮気で確定したことは、祠に詰められてた人形とかはこしいれせよされた女の子の身代わりの人形
- ここのましろさまとまっしろさん(デカシロ柿おじ)は別物? ジャンプ女は何よりも死んだ息子が1番だから、こしいれせよしてるまっしろさんは多分関係ないよな〜 ましろさま=あきらくん関係?
なんかわかりそうでわからなくてモヤモヤする〜
怖い話を読みた〜い2
読みたいんだ。怖い話が。
2年前におんなじようなことを書いていました。
今度は2023年の年始verを書いちゃお(と言いつつ1月に書いてたのを放置しており、年度末になってようやく思い出したので少しだけ加筆して公開します)。以下は2022に読んだりしたやつ+αのメモです。致命的なネタバレはしてないつもりですが、何も事前情報を入れたくない人は読まないほうが良いと思います。
あんまり本読んでないからあんまり更新する内容もないですが。書きたいのでかいちゃお。
小説
阿澄思惟『禁祀: occult』
- 忌録の人の新作だ~!
- 個人的に前作はページを捲る(スクロールする)のが嫌になるタイプの怖さ、今作はどちらかというとどんどん読み進めたくなる内容
- 当時読書メモも書いたりしてたけどやりかけで放置してる いつか いつか…
- 読むなら前作を読んだ上でのほうがより良いと思います
芦花公園『ほねがらみ』『異端の祝祭』『漆黒の慕情』
- 祝書籍化
- 単体で読めるから読もう(異端の~と漆黒の~は佐々木事務所シリーズっていう別のシリーズ)
- 芦花公園先生のカクヨムページはこちら 書籍化された作品のアフターストーリーも読めたりする! 芦花公園(@kinokoinusuki) - カクヨム
- 放置してる間に聖者の落角とパラどんも本が出てました㊗️ 星の瞬もそのうち書籍化されるのかな〜
梨『かわいそ笑』
- こちらもまさかの書籍出版
- じっとり嫌~になる怖さ
-
今30歳くらいのインターネットどっぷりオタクたちに刺さりそうななつかしインターネット描写が含まれるので、そこらへんになつかし~となる人にはより身近に感じられそうです 身近に感じたくないが?
澤村伊智『ぜんしゅの跫』
- 比嘉姉妹シリーズの第5作目で、短編が5つ収録されてます
- 過去作と関連ありだから先に前のを読んでからのがいい
- 田原よ〜おめえよ〜…となった
三津田信三『そこに無い家に呼ばれる』
- 『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』のシリーズ3作目
- 家の幽霊に関する記録が3つ
- 描写が気持ち悪くてうえ〜となった つづきどうなるんかな
背筋『近畿地方のある場所について』
- 最近知ったウェブ小説
- めちゃくちゃこえ〜しおもしろすぎ
- 現在連載中、早く続きが読みたい…が、怖い でも読みたい
- みんなも読むといいと思う
- 近況も読むといいと思う
- 近畿地方のある場所について(背筋) - カクヨム
他のもの
梨さんのいろいろ
- 梨さんの作品の中で個人的に一番怖かったかも
- 梨さんは読者強制巻き込み系の作品を多く書かれてますが今回もハイ凶悪~!ってかんじのやつ
- 『コワい話は≠くだけで。』、現実パート(?)とエッセイ漫画パートの作画雰囲気の落差とか作画の方の演出もすごく好きで続きを楽しみに読んどります(現在連載中)
フェイクドキュメンタリーQ
- いっこいっこ短いしジャンプスケアもないしグロでもなんでも無いのになんか怖くて夜とかに見たくない
- シーズン2超ありがとう
ケビン・コー『呪詛』
- せーのっ!ホーホッシオンイーシーセンウーマ〜!!!
このテープ持ってないですか?
- 地上波でこんなの流したってのがよい
- またやってくれ〜
読みたいけど読めてない(みれてない)やつ
とらすの子、ばくうどの悪夢、NOPE、Black Phone、女神の継承
今年も色々読める(みれる)といいね〜
ルバイヤートの"The Moving Finger..."を調べ直したメモ
自分で書いた記事を2年ぶりに読み返して、これもっとちゃんと調べられるだろJK……と思ったので調べ直しました。そのメモです。2年前の記事はこれ↓
フィッツジェラルドの英訳とたぶんこうかな?の訳文
The Moving Finger writes; and, having writ, Moves on: nor all thy Piety nor Wit Shall lure it back to cancel half a Line, Nor all thy Tears wash out a Word of it.
上で貼った記事にもあるけど見に行くのだるいのでこっちにも載せます。ほんで日本語訳が拙いのでやりなおしします。拙いというかthyをまるっと無視してたり、この意味はどっから出してきたんだみたいなのがあったりしてますね。当時見たいろんな情報に混乱してたのがよくわかりますね。
一旦まっさらな状態で、そのまんま意味を取ってみようと思います。
動く指が(言葉や文章を)書き、書き終え、また動き出す:そなたの敬虔さ(・信心)も知恵も、誘惑して(書いた文章の)半分の行を消させることなんてできないし、そなたの涙でその(書いた)言葉のひとつだって流し去ってしまうことはできない
書き直したのにまだちょっとわかりにくい。でも今読み返してなんとなくですが、覆水盆に返らずみたいな意味かなって気もしますね。
流石にアレなのでいくつか参考にサイトを見てみました。物理の本にあたった方がいいんだろうけど図書館に行く暇がないので……。
参考に見たいろいろ
The Phrase Finder
The saying 'The moving finger writes' - meaning and origin.
ある人の人生においてなされたことはなんであれその人の責任であり、変えることはできないという気づきを表現したもの
みたいなかんじのことが書いてありました。簡潔だ。
ある動作が終わったらそれはもう過去になり、過去は変えようがないってのを書くという行為と書かれた文字で比喩してるみたいな感じなのかな?シェルドンはやっぱり「やってしまったことはもう変えようがないんだ!(言い訳したって今更どうもできないんだ)」というようなことを言いたかったとかかな。
ここも確認しなおしたいんですがBig Bang Theoryがアマプラ見放題ではなくなってしまいました。今はUNEXTとHuluで見られるみたいです。どっちも加入してない。残念。
University of Glasgow Library Blog
青空文庫の日本語訳の方も読み返してみたんですが、これペルシア語から直接訳したものなんですね(まえがきに書いてあった)。上のブログによると、フィッツジェラルドの訳は直訳ではなく“paraphrase”したものであるようです。単純に見比べてもこれだ!ってのがわからないのはそのせいなのかもな~という気がしてきました。
EXPLORING KHAYYAAM
Quatrain 36 — exploring khayyaam
Edward Heron-AllenとArthur John Arberryによる「フィッツジェラルドの"The Moving Finger..."の元となったペルシャ語の四行詩はこれ、それの英訳はこう」ってのがそれぞれあるみたい?です。二人ともイギリスの研究者?かなんか??ルバイヤートの翻訳したりしてる?みたい??はてなが??多すぎる?????素人だから許してほしい
こちらで紹介されている、Heron-Allenによる"The Moving Finger..."の起源(Ouseley 31)を日本語にしてみます。例によって英語ポンコツで正確性がだいぶアレです。
1つめ
はじめからあるべきものが書かれていた;
ペンは善悪に無頓着だ;
最初の日に彼はすべてのあるべき姿を決め――
我々の嘆きや努力は無駄である。
※unhaltinglyの訳語がわかんなかったのでスルーしちゃってます
2つめ
どうあるべきはずっと前に書かれていた、
休むことのないペンは良いことも悪いことも何も惜しまない;
それよりも前に人生のルールが書かれ、
我々の不機嫌も、頑張ることも……時間の無駄である。
Arberryが"The Moving Finger..."の主要なソースとしているのは別のもの(Bodleian/Ouseley 54)みたいです。
何であれ一度ペンが書いたものから変化することはなく、
嘆きを介抱する傷ついた心があるだけだ;
人生を通じてあなたは血の涙を飲み込み
既存の楽譜に一滴でさえ加えられることはない。
Govinda Tirtha, Nectar of Grace, VI.12にあるのは以下の詩。
運命は一度書かれたもの訂正しないし、
与えられた以上の穀物は降ってこない。
卑劣な心配事で心が出血することに気をつけなさい、
心配事はあなたの心を惨めな苦境へと投げ込んでしまう。
Bodleain Ouseleyはよくわからんけどこれ(Ouseley)でHeron-Allenさんが見た元のやつなのかな?Calcuttaはぐぐっても都市の名前しか出てこなかったけど元の文献かなんかなのかな~。
さいご
以上を踏まえた上で青空文庫の方を読み返してみたら、これかなって思ったのがあったので載せます。ちなみにこちらの割り振り番号は26です。
あることはみんな
天 の書に記されて、
人の所業 を書き入れる筆もくたびれて*、
さだめは太初 からすっかりさだまっているのに、
何になるかよ、悲しんだとてつとめたとて!
26の註
イスラム教徒の信仰によると、創生の日に神の筆がすべての天命を神の書に記入し、また日ごろ人間の善業悪業をもいちいち記入して裁きの日に備えるといわれている。
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 ルバイヤート RUBA'IYAT
めっちゃこれっぽいな~!
上の方で比喩なんかなと考えてましたが神の書・神の筆ってのがあって、そのことを言ってたんですね。シェルドンが言いたかったこともなんとなくわかった気がします。そしてこの"The Moving Finger..."の一節は英語圏ではだいぶ有名なようですが(クリスティのタイトルになったり、キング牧師やビル・クリントン大統領の演説に使われたり)、ペニーがそんなこと知るわけないんだからハァ?ってしちゃった、ってシーンって理解で良いのかな。
またルバイヤートや2000篇以上あるようで、しかもそれが全部ハイヤームの作によるものなのか、ちゅうかオマル・ハイヤームについても詩人と天文学者がそれぞれ別の人なの?同一人物なの?とかあるみたいです(現在では全部オマル・ハイヤームの詩で、詩人と天文学者も同一人物説が主流っぽい?)。ここらへんは上の方で貼ったUniversity of Glasgow Library Blogにざくっとわかりやすく書かれてたのでそちらを読まれたほうがいいかもです。読むとフィッツジェラルドの訳した本、最初全然売れなかったんだ…これも死後評価された系?悲し…とかなると思います。
というか実は青空文庫をずっと「指」とか「書く」とかで検索して見つからず、なくねえか~?と訝しんでたんですが「筆」だったのか。英訳した人たちもpenとかwriteとか使ってるんでlost in translationってこういうこと~?(ちょっと違うか)と思いました。
なんとなくでもわかってすっきり!終わりです。